この様な症状で
お悩みではありませんか?
- 首を回しにくい
- 首が一方向に回らない
- いきなり首が回せなくなった
- 起床時に首が痛む、回らない
首が回らない原因
首の痛みがなぜ起こるのか、5つに分けて詳しくご紹介します。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さが首の痛みなどに繋がることはよくあります。巻き肩や猫背で頭が前に出ている状態になると、首に頭の重さがかかって筋肉は緊張します。
ずっと体勢を変えずに
動かなかった
首が回らなくなる理由の1つとして、体勢を変えずに長時間動かなかったことが挙げられます。同じ体勢を長時間保っている状態は、決まった筋肉のみを過剰に使っています。そのため、筋肉周辺で血流が悪くなって老廃物が蓄積した結果、痛みが起こります。
パソコンやスマートフォンの長時間使用は、頭が前に出てくるストレートネックの原因です。頭を支えるための首のS字カーブが伸びてしまうため、正常な状態よりも筋肉が使われ、ますます首が動かなくなります。
寝違えた
朝起きて首や肩が痛んだり、首が回らなかったら、寝違えたと考えて良いでしょう。
寝ている間はリラックスしているため、無意識に首周辺の筋肉に負担がかからないような体勢をとっています。しかし、枕などの寝具が自分に合っていない、変な姿勢で寝てしまったりすることで就寝中に身体が思うように動かせないと、首周辺の筋肉のみに力が入ってしまい、筋繊維が障害されて寝違えが起こります。
筋肉が硬直している
首には頭を様々な方に向けるための筋肉が存在しますが、それらが硬くなると首が回らなくなります。
デスクワークに従事する方は、頭の重さを支えるために首が硬くなりやすいとされています。
運動習慣がない
普段から運動をしない方は、筋緊張が起こって血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質が蓄積しやすくなります。乳酸が首や肩の筋肉に残存すると、強いこりや痛みが起こります。
四十肩・五十肩になった
肩関節が動かなくなる四十肩や五十肩が原因となって、首が回らなくなることがあります。
首から肩にかけて存在している筋肉の緊張が強く、硬くなった筋肉が引っ張る力によって首を回すと痛みが起きやすくなります。
外傷によるもの
交通事故で首に衝撃を受けてしなるために起こる「むち打ち」や、スポーツにおける筋肉を使い過ぎも首の痛みの原因です。首の準備運動もしっかり行い、ケガをしないようにしましょう。交通事故の直後に痛みを感じなかったとしても、時間が経つと症状が出てくることもありますので気を付けて経過を見ましょう。
ストレスでも
首は回しづらくなる?
頚肩腕症候群
首、肩、腕に起こる様々な症状の総称で、肩こりも含まれます。症状には継続した痛み、目の疲れや乾き、疲れやすい、頭痛の併発などがあります。原因として無理な体勢による身体の疲れ、精神的ストレスが考えられています。
緊張型頭痛
慢性頭痛のうち7~8割は緊張型頭痛と言われており、継続した頭を締め付けられるような鈍い痛みが現れ、肩こりや首を動かした際のめまいが起こる場合もあります。疲れ、精神的ストレス、不安な気持ち、長時間の不自然な体勢で、頭や首周辺の筋肉が必要以上に縮むことが原因です。
首が回らない時に
考えられる病気
首の不調は、首の骨周囲の異常もしくは全身性の疾患が原因の可能性があります。以下がよく見られる原因疾患です。
頚椎椎間板ヘルニア
椎間板は背骨を衝撃から守るクッションの役割を持っており、髄核と繊維輪で構成されています。椎間板が加齢などで弱くなって変性し、髄核が飛び出たものが椎間板ヘルニアで、首の骨に生じると頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれます。飛び出た髄核が神経根や脊髄を圧迫すると、背中や腕の痺れや痛み、手足の麻痺、首を後ろに回せない、力が入らない、といった状態になり、酷い場合は足から太ももにも症状が起こります。
頚椎症(頚部脊椎症)
筋肉疲労が原因の首のこり以外では、頚椎症は首に関わる異常のうちで一番多く、頭痛、肩や首の痛みやこり、頚椎の可動域制限などを生じます。加齢による頚椎椎間板の変性や弾力性の低下、椎骨における骨棘の発生が原因で、これらが神経根や脊髄を圧迫して症状が起こります。
骨棘に刺激された脊髄や神経根は痛みが生じ、部位によって症状がやや異なるのが特徴です。脊髄が刺激されると運動障害として足のもつれ、手の痺れなどが現れ、神経根が刺激されると首、肩、腕に至るまでの激しい痛み、とりわけ首を後ろに反らせた場合の痛みが顕著に現れます。
頚椎後縦靭帯骨化症
脊髄の一部である後縦靭帯が骨化して脊柱管内腔が狭窄し、脊髄が圧迫される疾患です。脊椎のどこでも発症する可能性がありますが、特に頚椎によく起こります。
頚椎抗靭帯が骨化すると首の可動域が限られますが、特に加齢によって骨化が進むため高齢者に多く見られます。徐々に骨化するパターンでは、最初に首の痛みや肩こりが生じ、徐々に手足や首の痺れや痛み、感覚・運動障害など重篤な症状が起こります。
外傷性頚部症候群/
頚椎捻挫・頚部挫傷
「むち打ち症」と呼ばれる疾患です。交通事故などでいきなり頭に衝撃が加えられて発症します。症状は加わった衝撃の大きさによってそれぞれ違いますが、軽症では軽い首筋の痛み、中等症では肩、腕から手に至るまでの痺れや痛み、重症では継続しためまい、頭痛、吐き気、耳鳴りなどが起こります。
胸郭出口症候群
胸郭出口を通る血管や神経が筋肉や鎖骨に圧迫され、腕の痛みや痺れが起こる疾患です。首から腕にかけての神経や血管が圧迫されるため、血行不良になると手先が冷え、唇が青くなり、神経が圧迫されると感覚の違和感や痺れや痛みが生じます。肩や首の痛みが一緒に起こることも多く、特になで肩の方は鎖骨が圧迫されやすい位置にあるので注意しましょう。
髄膜炎(ずいまくえん)
脳や脊髄を包む髄膜が、細菌やウイルスに感染して起こる疾患です。細菌性髄膜炎は重篤な後遺症が残ったり、命に関わるケースもあります。高齢者を含む成人が細菌性髄膜炎に感染すると、多く見られるのは首の後ろが硬くなって曲がらなくなる項部硬直です。他に、発熱、嘔吐、頭痛なども現れます。
首が回らない時の治し方
いきなり痛んだ場合は、負担がかからないようにする
ケガや寝違えたことによって首が痛くなったら、さらに筋肉にダメージを与えないように安静にすることが大事です。なるべく動かさずに負担をかけないように横になりましょう。急性髄膜炎が原因だとすれば、めまいや意識障害が起こることがあります。起き上がっている時はタオルなどを首に巻き、動かないように固定します。
首回りを冷やさないようにする
首の痛みがずっと続いている場合、首周辺に筋緊張が起こって硬直していると予想されます。首周辺を温めると痛みが和らぐことがあり、ドライヤー、蒸しタオルの他、湯船に浸かって全身を温めると血流が改善するため効果的です。
ストレッチする
ずっと体勢を変えない時間が続くと、筋肉は強張ってしまいます。首の痛みを和らげるためにもストレッチを行いましょう。具体的には、首を回したり前後左右に倒れたりすると良いです。ストレッチは筋トレにもなりますが、痛みが強い場合は逆に悪化させてしまうので無理は禁物です。
首が回らない症状が
続く時は当院まで
多くは2~3日経つと改善する場合が多いですが、痛みがそれ以上に継続している場合は当院にご相談ください。
整形外科的な病気ではない場合、日常的な姿勢によるものと考えられます。継続する痛みは、症状に対する治療だけでなく生活習慣の見直しを行って改善を図ります。
当院では、患者様に念入りなヒアリングを行った後にアドバイスいたします。日常生活や運動習慣における問題点を洗い出し、現状維持の場合のリスクを提示します。その後に、ゆくゆくは患者様が自己管理できるよう、症状軽減のための助言や指導を行います。首の動きでお困りの方は、お気軽にご相談ください。